2023年 AWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA-C03)受験記 – 合格までの道程

未経験からエンジニアに転職して4月1日で丸1年になります。締めくくりとして AWS Certified Solutions Architect – Associate、通称SAAを受験しなんとか無事に合格できましたので、受験を考えている方達の何かの参考になればと、合格までの道程を備忘録として残しておきたいと思います。

簡単に受かるはウソ?思ったよりも難しい

先ず思ったよりも試験内容は難しかった印象があります。これは2022年の後半に確か試験内容が改定されているので、その影響でしょうね。サービス名を単に答えるという問題は廃止され問題が長文化されているのでしっかり対策をして望むことをおすすめします。

ネット上ではSAAは簡単であるという情報が出回っていたりしますが、これはきっと試験内容が改定される前の情報であったり、そもそもインフラの知識を持った人間からすると簡単とか前提条件ありきではないかと思います。

どんな能力が問われているか

どういう能力が問われているのか、基本的なインフラの知識とサービス理解に尽きると思うのですが、amazon風に表現するならwell architected frameworkに基づいた設計力といったところでしょうか。

想定されたクライアントが抱えている問題をwell architected frameworkに基づいた設計により、AWSのサービスをどのように組み合わせて解決していくのかを考えることになります。なんだか小難しくなってしまいましたがAWSのサービスを上手く組み合わせて顧客が満足するような最善の設計をしてねってことですね。

well architected frameworkは抑えておく

ここまで読んで、well architected frameworkをしっかり理解しなくては!と思われると思うのですが、このあたりは実際そんなに難しくありません。当たり前といえば当たり前の設計思想です。

6つの柱と称されるフレームワークの概要はこんな感じです。

オペレーショナルエクセレンスの柱

キュリティの柱

信頼性の柱

パフォーマンス効率の柱

コスト最適化の柱

持続可能性の柱

あくまでも僕の解釈にはなりますが、管理/運用しやすくセキュリティ対策とパフォーマンス対策がしっかり取れた上でコストも最適化されたサービスを持続していくための設計思想ということではないかなと思います。

これを軸に備えて設計をしていきます。なんとなくやれる気がしてきませんか?

主要サービスも抑えておく

IAM、EC2、VPC、S3あたりはしっかり抑えておかないと先ず問題が解けません。あとはECSみたいなコンテナオーケストレーションとかCloudWatchのような運用保守系のサービスなんかも可能であれば触っておくと良いと思います。

最後は模試と過去問を

どんな能力が問われているのかとwell architected frameworkの概要を理解し主要サービスを抑えたらあとは過去問を解きまくるだけで良いと思います。

無料で使えるものだとPing-tというサービスがあるのですが、とても有用です。とりあえず、これで模試の正解率が100%になるまでやることをおすすめします。またPing-Tだけでも十分に合格を狙えると思うのですが、個人的には別の問題集もやっておくと良いかと思います。同じWeb問題サイトばかりやってると、いつの間にか暗記してしまって問題文を読まなくても分かるなんてことになってくるので、別の問題集で切り口の違う問題を適度に混ぜた方が個人的には良いと思います。

参考書は基本的に下のものだけで十分ではないかと。僕はKindleUnlimidに加入しているので無料で読めました。

そんなわけでAWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA-C03)受験記でした。今度はAWS Certified SysOps Administrator – Associateを受験しようかと考えているので、それもまた記事にします。最後まで読んで頂きありがとうございました。

dynabook R634/MにUbuntuをインストールしてみた

Linuxの実機が欲しかったので中古でdynabook R634/Mを購入しUbuntuをインストールしてみました。dynabook R634/Mは2014年発売のモデルで古いこともあり、中古で安く購入できるのでわりとおすすめです。

購入時はWindows10でもっさりして使い物にならない印象でしたがUbuntuはWidows10より軽量なので普段使いならほとんどストレスなく使えるのではないかと思います。もっと軽いLinuxディストリビューションならさらに快適かも知れません。

詳細なスペックはメーカーサイト参照
https://dynabook.com/pc/catalog/dyna_b/150209r63/spec.htm

というわけで備忘録を兼ねて手順を記しておきます。

インストール手順書

①公式サイトよりISOイメージファイルをダウンロードする。

https://www.ubuntulinux.jp/download

上記のリンクから日本語 Remixのダウンロードをクリックし、isoイメージファイルをダウンロードします。この記事を書いてる時点の最新版だと「ubuntu-ja-20.04.1-desktop-amd64.iso(ISOイメージ)」になります。

②ダウンロードしたISOイメージファイルをもとにインストールメディアを作成する。

Rufusというフリーソフトを利用しインストールメディアを作成します。下記サイトよりインストール可能です。

https://rufus.ie/ja/

※イメージモードは、ISOイメージモードでもエラーは起きなかったのですが、DDイメージモードじゃないとインストールが進まなかったのでDDイメージモードで作成すること推奨。

③インストールメディアからPCをブートする

作成したインストールメディアをOSを上書きしたいPCに挿入しBIOS画面を表示させる。dynabook R634/Mの場合はメーカーロゴ表示時にF12キーでBIOS画面に入れるのでBoot MenuからUSBメモリを選択する。

④あとは待つ

そのまま待ってるとUbuntuのインストールウィザードが起動するので、設定しながら進んで、設定が完了したら待つ。ここで言語設定やネットワーク、ユーザ作成など行う。

⑤デスクトップ画面が表示されたら設定完了

お疲れ様でした。

Ubutnuインストール後ベンチマーク

KDiskというLinux版のCrystalDiskInfoみたいなやつをみつけたのでベンチマークとってみました。

>>今後はストレージとメモリの増設もしてみる予定

まとめ

今回のdynabook R634/MですがLinux版のVscodeをインストールしてモバイル開発環境として使う用途だとかなり良いなと感じています。なんといっても質量が1kg切ってるのが良いです。なんか良さげなジャンクPCを購入したらまた記事にしたいと思います。

『護られなかった者たちへ』を読んだので感想を

中山七里さんの『護られなかった者たちへ』を読んだので感想を書きます。ちなみに読了後に映画版もみたけど、圧倒的に小説版の方が面白かったです。あくまでも個人的にですが理由は後述します。

小説版『護られなかった者たちへ』のジャンルとしては日本の生活保護制度の欠陥に迫る社会派ミステリーとのことです。どんな人におすすめなのかというと、社会派ミステリーと銘打っていますがポリティカル・フィクションというわけではなく、あくまでもミステリー小説なのでポリティカル・フィクションを探してるという方からすると、少し違うかも知れません。ミステリー小説としては、程よい緊張感が維持されていて、きちんとどんでん返しも用意されているので、ミステリー小説が好きな方にはおすすめです。

今ならKindle unlimitedで読めるので気になった方はぜひ。

以下、本作の感想です。多少のネタバレを含むので気になる方はご注意ください。

感想

あらすじをざっくり説明すると、福祉保険センターの課長の死体が発見され、死因は餓死。この状態から明らかに他殺であると思われるのですが、中々容疑者が浮かび上がらない。餓死なんて殺し方を選ぶくらいなので、犯人は被害者に相当な恨みを持っている人物なんだろうなと思うわけですが、身辺調査をしても、被害者は絵に描いた様な善人で部下にも上司にも慕われている人格者であるということが強調されるばかりで捜査は難航する、みたいな感じのところからお話が始まります。

まあ読者としては生活保護申請を成否を決める立場の人間なので生活保護絡みの事件なのだろうなと容易に予想は出来ます。例えば生活保護申請が通らなかった人の逆恨みであるなど。ただそこは流石ミステリー小説で、最初の予想がミスリードの様な気がしたり、はたまたやっぱり最初の予想通りに生活保護絡みの怨恨なのか…、という具合の揺さぶりが、緊張感を生んでいて、とても読み応えがありました。

冒頭で書いた映画版もみたけど、圧倒的に小説版の方が面白かった理由についてですが、改悪されている要素が多い様に思いました。登場人物の性別についてもそうですし、映画の枠の中に収めないといけないという事情はあるのでしょうけれど、犯人の犯行動機への背景がどうしても薄っぺらく感じました。

どんでん返し要素も小説版と比べるとだいぶん薄いです。あと、これは好みですが、ところどころ差し込まれる意味ありげな芸術表現(意味あるんでしょうけど)が肌に合わなかったですね。なので個人的には小説版の方が圧倒的におすすめです。

『ルビンの壺が割れた-宿野かほる』を読んだので感想

数年前に話題になった本。読みたいなあと思いつつも忘れていたのですが、Kindle Unlimitedで発見したので読んでみました。

物語の概要をざっくり説明すると、30年前に失踪した婚約者をFaceBook上で偶然みつけたとのことで、メッセンジャーでのやり取りが始まるという、現代版、書簡体小説とでもいう感じの物語となっています。

前半は再開を懐かしむような和やかな雰囲気でのやり取りが続くのですが、徐々に不穏な空気が漂い始めます。このあたりは読み手によってだいぶん印象が変わってくるところではないかと思われます。

あとがきにも書かれているのですが「ルビンの壺」というのは心理学でよくみるイラスト(表紙にも描かれている)で人によっては壺にみえたり向き合っている人にみえたりするというもので、「ルビンの壺が割れた」も読む人によっては、まったく違う印象になるということで「ルビンの壺」になぞらえているようです。

その「ルビンの壺」に「割れた」と付け足すあたりラストを象徴していて考え深いものがあります。あまり詳しく説明するとネタバレになるので、未読の方は、ぜひ衝撃のラストを体験してみてください。

そんなこんなで、これより先はネタバレありの感想になるので、未読の方は物語の結末を知ってから感想を共有しましょう。

ちなみに冒頭でも申し上げましたがKindle Unlimitedで読めます。契約している方は読み放題対象のうちにぜひ。

個人的な感想(ネタバレあり)

皆さんはこの話を読んでどのように感じられましたか?僕はとても怖くなりました。30年というのは決して短い時間ではないです。30年間もの間、一馬はずっと2人の女性を恨み続けていたのだと思うと、物語前半の彼の特定厨的な行動も、とても不気味な印象になります。きっとなんとしてでも未帆子の所在を特定し報復したかったのでしょう。一馬は常軌を逸した行動をしている、ただのぶっ飛んだやつのように感じますが、もし同じ立場であったならどうなんだろうと想像すると、それはそれで恐ろしい話です。彼にとって復讐こそが服役中の唯一の目標であり希望だったのかも知れません。まあその復讐も的外れな逆恨み以外の何でもないのですが…。

余談になりますが、公式の『ルビンの壺が割れた』特設サイトに公開往復書簡というコンテンツがあって編集者と宿野かほるさんが往復書簡形式でやり取りをするのですが、そこで、この『ルビンの壺が割れた』が宿野かほるさんの友人の実体験にもどづく話であるということが明かされます。個人的にこれが一番のホラーでした。

ちなみに公開往復書簡は下記になります。興味がある方はぜひ読んでみてください。

宿野かほる 『ルビンの壺が割れた』 | 新潮社

最後まで読んで頂きありがとうございました。この物語がどんな風に見えたのかコメントで感想なども教えて頂けると嬉しいです。

『さいはての彼女- 原田マハ』を読んだので感想

あなたは旅行が好きですか?だとしたらこの本は読まない方が良いかも知れないです。きっと本を閉じて旅に出たくなってしまうから。再生をテーマに据えた本書の魅力を一言で述べるなら旅の魅力に溢れた本です。

構成としては4つの短編から成る短編集なのですが、1章から3章までは独立した物語で、すべて女性の1人旅が描かれています。4章だけが少し特別で1章と同じ世界線上の物語となっています。ここからは1章ずつ簡単な概要と感想を書いていきたいと思います。

各章事の感想

『さいはての彼女』

本書のタイトルにもなっているお話。端的にいうと女社長の傷心旅行なのですが、まあそこは物語なので一筋縄ではいかず、予定外の出来事の連続で先行き不安な中で凪という耳が不自由な女性ハーレー乗りに出会うところから物語は動き始めます。

凪という主人公がバイクに乗って現れることで物語が動き出すのを暗示するあたりお洒落な構成で、如何にも女性作家的だなあと読んでて感じたのを覚えています。

血の滲む様な努力でここまでの人生を思うように乗りこなしてきた主人公ですが、成功者特有とでもいいますか、他人に厳し過ぎる節がちらほらと垣間見えるのですが、凪との出会いによって再生していく様がみていてとても心が温まります。

『旅をあきらめた友と、その母への手紙』

これまたいわゆるバリキャリっぽい女性の1人旅のお話です。女性の1人旅の楽しみ方であったり、こういう視点で旅行や旅をしているってのが男性である僕からすると新鮮でした。きっと女性からみると共感できるポイントも多いのでしょうね。

話の流れとしては、かつて主人公が人生に行き詰った際に、旅行に誘うことで転機をもたらしてくれた友人と、旅行にいく予定だったのですが、とある事情で1人旅になってしまうが…、旅先で、その友達からのメールを読んだり、その母親宛てにメールを送ったり云々、タイトルの通りですね。

実際には手紙ではなくメールなのですが手紙と表現しているあたりもこれまたお洒落ですね。

『冬空のクレーン』

個人的に最も好きな話です。これまたバリキャリの1人旅を描いている話ですね。これまで誇りを持って一所懸命に取り組んできた仕事から逃げて旅に出る主人公ですが、出会った先の人達との心の触れ合いで再生していくという「さいはての彼女」と同じ物語の構造なのですが、ラストの現実にぐぐっと引き戻される感じと旅の余韻みたいなもののバランスがとてもよくて、読後感が良いです。

『風を止めないで』

この「風を止めないで」は「さいはての彼女」のお母さんが主人公の話になっています。これまでの1章から3章までと決定的に違うのは、主人公が旅をしていないところですね。旅人を受け入れる側の視点になっています。この辺りは面白い対比構造になっていると思いました。

旅人である娘を持つ母親はきっとどこまでいっても帰りを待つ存在なのだなと思うと少し寂しい気持ちにもなります。

ところが主人公は、最後にはタイトルにもあるように旅人に対し「いかないで」ではなく「風を止めないで」という言葉に行き着きます。これまで描かれてきた女性とは少し毛色が違う待つ女性の強かさみたいなものが描かれていて、なんだかいぶし銀な物語って感じで、これはこれで良かったですね。

まとめ

原田マハさんの作品は初めて読んだのですが良い意味でイメージが変わりました。なんとなく男性には取っ付き辛い作品が多いんじゃないかなと偏見を持っていたのですが、いざ、読んでみると、そんなことはない、確かに視点は女性的(女性が書いているんだから当たり前ですが)で共感というよりは感心に近い感想を頂く箇所もありますが、抵抗なく物語の世界に浸ることができました。これからも原田マハさんの作品をチェックしていきたいと思います。

もし「さいはての彼女」に興味が湧いた方はぜひぜひ読んでみてください。読了しているよって方はコメントで感想なども聞かせて貰えると嬉しいです。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

漫画「血の轍」13巻の感想

漫画「血の轍」13巻を読んだので感想を書きます。ネタバレも含むので気にされる方はご注意ください。

漫画「血の轍」13巻の感想ですが、地味だけれど凹むというのが真っ先に思ったところです。

いわゆる毒親をもつ主人のことを幼少期から描いてきた「血の轍」ですが、13巻では主人公も30代になっており、自身の過去とも折り合いを付け、孤独ではあるけれど、平穏に生きている、みたいな描写が13巻の導入部分になります。

ここまででもかなり地味というかいぶし銀な話になりそうな予感が漂ってます。

1巻から12巻までの主人公の人生が壮絶であっただけに主人公が平和に生きているというだけで安堵感があります。とはいえ読者が主人公の生活を覗いてるということは、このまま平和では終わらないのが目に見えているので平和に生きている主人公をみて先ず凹みます。

で、中年男性の平和な日常を1巻分まるまる描くわけもなく、案の定、父親からの連絡を機に物語は動き始めます。

実家を出て東京で独り暮らしをしている主人公のもとを訪ねてくる父親、何気ない会話をし父と子で始めて居酒屋で盃を交わしたり、平和な描写が続くのですが、ところどころ母親の不穏な影がちらつきます。

ここまでで親との縁は簡単に切れるものではなく、まるで呪いみたいだなと思わされました。ポジティブに変換すれば絆なのかも知れません。

まあ、そんな父親との一時の団欒を経て日常へと戻る主人公ですが、脳裏を過ぎった母親の影は消えずに付き纏います。冒頭では過去と折り合いを付けて平和に生活していたのに…、と思うとまた凹めてきます。

更に追い打ちを掛ける様に父親が倒れたとの連絡があり病院に駆け付ける主人公。そこには一命を取り留め意識を取り戻した父親の姿があり安堵するのですが、主人公が家に帰ると深夜に様態が悪化しそのまま…、というなんとも救いのないことが起こります。シンプルに凹みます。

ここからは父親が亡くなったことによる手続きなどを戸惑いながらもこなしていく主人公が淡々と描かれるのですが、ここも中々にいぶし銀な展開だなと思います。そして、ただ凹みます。

遺品整理のために父の自宅を訪ねる主人公。そこで父が主人公の為に貯めてくれていた預金と遺書を発見します。なんとも考え深い…。

そして、遺書の中に母親の所在が書かれていたのですが、主人公は、その箇所だけ切り取って燃やしてしまいます。

ここは人によって感想が別れるポイントだと思うのですが、僕は主人公のこの行動を賢明だと感じます。きっと人によっては、過去はいくら逃げても塗りつぶしても切り取って燃やしてもなくならない。本当の意味で自由になるには向き合うしかないと思うのではないかなと思います。他にも様々な見方が出来るでしょうね。自分はこう感じたとか、なんかあればコメントして頂けると嬉しいです。

そんなわけで、なんやかしあり、故郷のお寺までお骨をおさめにいくのですが、墓地で女性の影が…。一瞬、母親かってなるのですが、そこにあったのはなんと吹石の姿でした。

吹石も成長しており、小さい女の子を連れているので恐らく娘でしょう。お盆時期に娘と2人でお墓参りとは、未亡人フラグが凄い。ここから物語はどこへ向かうのかってところで13巻は終わります。14巻をはやく発売してくれ。

そんなわけで今回は漫画「血の轍」13巻の感想でした。

プログラミングは名で体を表わす

唐突ですが名前というのはとても大切ですよね。

名は体を表わすなんてことわざがありますが、プログラミングに置いては、名で体を表わすがしっくりきます。

しっくりくる変数名やメソッド名にする、ただそれだけでコードの可読性や保守性はグンと高まるものであると身に沁みて思います。

例えば、会員制サイトの会員名を格納する変数を

name

にするよりは、

memberName

などにする方が良い気がします。でも、これではまだ変数名だけじゃよく分からないので、

memberFirstName

memberFamilyName

memberHandleName

くらいにしておくと、これはハンドルネームが格納される変数なんだなとか、この2つの変数で氏名になるんだなとか素早く読み取れて良いと思います。

コードを書く時は名で体を表わすというのを意識しながら変数名やメソッド名を考えるようにしたいものです。

ところで、良いコードというのはパフォーマンスを指すこともあるけれど、可読性や保守性が高いものを指す場合が多いと思うのですが、中々に曖昧だと感じます。

というのも、そのコードが読みやすいかどうかなんて、人によるしチームによるし会社にもよるし、国にもよるところですから。結局のところ、参加しているプロジェクトのコーディング規約をきちんと読んだ上で他人にも自分にも配慮してコードを書けるのかどうかなんだろうと思います。

なんてことを考えた日でした。

未経験からWEBエンジニアに転職し2ヶ月目はこんな感じ

未経験からWEBエンジニアに転職して2ヶ月が経ちました。1ヶ月目の頃よりは…、なんてことはなく相変わらずの無力感です。出来ることは増えたしコードも最初の頃よりは幾分は読める様にはなったけれど、その分、よく分からん!ってことも増えました。この繰り返しこそエンジニアでありエンジニアリングなのかも知れません。

とりあえず、ケアレスミスを無くすところから頑張りたい。レビューしてもらったコードを修正してもスペルミスであったりアホみたいなミスで突き返される度にアホだなって思う。確認してるつもりなのに抜けていたりする。それはつまり確認自体に抜けがあるってことで…。なので、その改善策としては独自にチェックシートを作成しようかと考えてます。コツコツやってこう。3ヶ月目には多少はマシなエンジニアに馴れているように今はひたすらに勉強ですね。

そんなわけで線形代数の勉強を始めてみましたが訳分からん過ぎて凹む。数学はプログラミングに必要だと実感する毎日です。アルゴリズムにも強くなりたい。

ちなみに、どれくらい僕が無力なのかを説明すると、エンジニア歴2年くらいのでゴリゴリコード書いてる人の3分の1くらいの生産性しかないです。担当する案件にもよるけれど、下手したら5分の1の時もある。これは謙遜でもなんでもなくタスク管理ツールで確認しているので紛れもない事実です。エンジニア未経験で2ヶ月目なんてそんなもんなのか…、それとも僕が異常にプロラマに向いてないのか。上司曰く、だいたい3ヶ月目くらいから少しずつパフォーマンスがあがってくるものらしいが2ヶ月目でこれだとだいぶん不安。エンジニア転職3ヶ月目の日記に期待!!

考え出すとドツボにはまること

なんとなくずっと思っていることがある。今更だけどPC(パソコン)ってのはおかしな呼び名だな、と。

というのも今となってはスマホの方がよほどパーソナルなコンピュータだしパソコンは場合によってはパブリックだ。なんならそもそもスマホも殆どPhoneではないと思うし、なんて言い出すときりがない。

だがわかってはいる。そんなことを思いつつも既にもう引き返せないことが。

今更パソコンという表現は適切ではないので今後はこう呼びましょう、なんて言われたところで、僕はさっきまで言ってたことを奇麗さっぱり忘れて、めんどくさいなぁと思うだろう。

世の中は、こんな風に考え出すとドツボにはまることに溢れている。とても面白い。

面白いといえば、

https://zenn.dev/nobkz/articles/31447a77d852a95f5dbc

この「プログラミング的ゾンビとプログラミングの学習について」という記事がとても面白かった。

共感できる部分や自戒にしたいところもたくさんあるのだけど、やはり何事も考え出すとキリがないよなあと思う。

概念的に理解してものを扱うのとそうでないのは雲泥の差がある。僕の場合は用意されたトンカチを使うのと仕組みを理解して使うのでは、まったく違うと説明することがある。仕組みを理解しているならトンカチが壊れたらトンカチの様に硬くて打ち付けられるもので代用したりトンカチを自作することができるが、仕組みを理解していない場合は別のトンカチを探すしかない。こんな感じに、しっかり理解しているのとしていないのでは応用力に違いが出る。

ただやはりこの話も考え出すとドツボにはまる。

上の例が電子レンジならどうだろうか?君は電子レンジを扱うことができるが、その仕組みを理解していないので、電子レンジを使いこなしているとは言い難いね、と言われたら、シンプルに腹が立つ。まあそれは言い方もあるとして、どこまでの粒度で物事を考えるかってのは難しいよなって思う。

屁理屈を述べるなら数学やプログラミングについて完全に理解している人間なんてこの世に1人もいないのではないかと思うので、際限なく理解度を推し量るのならみんなゾンビってことになる。どんぐりの背比べならぬゾンビのフルマラソンってところか。ゾンビでも走るのがめちゃくちゃはやいやつがいるというだけでしかない。ただそのめちゃくちゃはやい奴に羨望したりはするわけだけど。

下の記事もそれ関係の話題として面白いなあと思った。

https://zenn.dev/akira_kashihara/articles/6839fb2a192210

「エンジニアに数学が必要か」は、そもそも違うだろうという話。なんだか若さを感じるというか熱い話だなぁと思う。確かに数学をまったく使ってないエンジニアは居ないと思うので、これも度合いの話で、数学なんて必要ないと主張しているエンジニアの方の考える数学がより専門的なだけってこともあり得る。こんなもんは数学に入りませんよってな感じで、めちゃくちゃ自己評価の低いオリンピック代表みたいなもんかも知れない。

なんてまあ考え出すときりがなくドツボにはまるわけだけど、こういうのがあるから人間ってのは本当に面白いよなと思う。

イコール「=」という概念を理解できるのは人間だけという話

養老孟司さんが「=」という概念を理解できるのは人間だけという話をしていた。

ところで、チンパンジーは知能が高いことで有名だけど、なんと数という概念は理解できるらしい。つまり、ものを数えることはできる。

では、人間とチンパンジーでは、ものの考え方の何が違うのか。人間は数える以外に「=」という概念を用いてものを考えることができる。これが人間が高い知能を持つ他の動物との違いであり、人間がここまで社会を発達させることが出来たのは「=」という概念を獲得できたからだ。

養老孟司さんの話を要約すると、そのような趣旨の主張であったように思う。

数学に置ける「0」の発明やホモサピエンス全史で解説された虚構などと通ずるものを感じた。僕は、この手の話が好きなのでとても楽しめた。

それと、この手の話になると抽象化というのは人間のみが持ち得る能力であるからしてなんて話になりがちではあるとは思うのだけれど、冒頭の話に戻り考えてみると、チンパンジーは数を数えることができるらしい。じゃあ抽象化そのものが人間のみの特権ではないっぽいってことになる。

問題なのは、その度合いなのかも。

まあ「=」や「0」は、まあ抽象化の最果てみたいなところがあるよなと。何かが無いという状態を「0」という記号で現すなんてよくよく考えてみると不可解だ。

例えば、今この文章を読んでいるあなたは、余程の偶然がない限りは、今は、りんごが0個の状態であると思う。

でも、同時にみかんが0個の状態でもあるわけだ。果ては、それをイコールで結んでみよう。

「りんご0個 = みかん0個」

りんご0個とみかん0個は同じ?まあ同じか…、と地獄みたいなことになる。

地獄みたいと言えば、位相幾何学(トポロジー)も僕からすると相当に狂ってて面白く感じる。なんせこの位相幾何学を通してものをみるとドーナツとマグカップは同じだけれどドーナツとアンドーナツは違うしマグカップと湯呑茶碗も違うけれど、マグカップとちくわは同じだねってことになる。

日常生活で、ナチュラルに、そんなことを言ってる人間をみたら、十中八九が狂人で残り1割の確率で数学者ってとこだろう。とにかく様子がおかしいし絶対に関わり合いたくない。

そうそう。話は脱線してしまったけれど、養老孟司さんの動画。興味が湧いた方は、ぜひ視聴してみて欲しい。

 

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