漫画『ヤスミーン』の感想

先日、ブックオフにて100円でなおかつ全3巻という素晴らしいコスパにて購入した本作。おもしろかったので感想とか書きます。

あらすじは、こんな感じ。

舞台はライオンが王族として支配するサバンナ。主人公は王族の奴隷トムソンガゼルの少年で、暴虐の限りを尽くす王族達が支配するサバンナはおかしいと感じており、ある日、王族に反旗を翻すために捕獲されているシマウマの子供を助ける計画を企てるところから物語が始まります。

漫画の感想としては、サバンナの王族ライオン達が中々に外道なのですが、どことなく我々人間の消費社会を風刺している様にも捉えることが出来るので、なんとも考え深いです。

動物が主人公である漫画なのですが、方向性としては、バトル漫画っぽさが強く、中々に熱い展開の多い漫画ですね。

惜しまれるのは打ち切りっぽい終わり方であるところ。

個人的にはおもしいと思うし続きがきになるだけに残念です。

漫画『チ。―地球の運動について― 』の感想

『このマンガがすごい!』で紹介されていておもしろそうだったので読んでみました。感想とか書きたいと思います。

話としては天動説が主流だった時代の地動説を巡る物語で、歴史の授業などでも有名ですが、かつてキリスト教は天動説を支持していて地動説を唱えるものを迫害していたという過去があります。

具体的には地動説の支持者を宗教裁判にかけて処刑したり、地動説の研究をしている可能性のある学者などに拷問をしたりしていた訳です。

今でこそ地動説が証明されているけれど、当時は、正に命がけの研究だったんですね。

では、なぜ、地動説の支持者達は命を賭してまで地球が動いていることを証明する必要があったのか、何にそこまで魅せられたのか、そこにあるドラマを描いた作品が、漫画『チ。―地球の運動について― 』です。

人は死んでも思想は死なないとは、よくいったもので、数珠繋ぎに継承されていく、地動説への想いには胸が熱くなるドラマがあり、独特の熱量を持った漫画だと感じました。

興味が湧いた方は、ぜひ、読んでみて下さい。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

漫画『葬送のフリーレン』の感想

漫画『葬送のフリーレン』を読んだので感想とか書きます。『このマンガがすごい!』で紹介されていて読んでみたくなり購入しました。

本編が魔王討伐後の勇者一行の後日談(アフターストーリー)という変わった趣向の漫画で主人公はエルフの魔法使いフリーレン。

肝になるのがエルフは人間よりもとても長生きするという設定で、そのために、主人公は共に旅をした仲間を葬送することになります。

ちなみに、葬送とは、Wikipediaによると、

死者と最後の別れをし、火葬場、墓地に送り出すこと。またそのための儀式。

のことなのだそうです。

時間の流れ方というのは場面場面で感じ方は人それぞれ。誰かにとってはあっという間が違う誰かにとってはとてつもなく長かったりします。

例えば、僕ら人間より何倍も長生きする種族と共に過ごした時間はお互いにとって等価なのだろうか…、漫画『葬送のフリーレン』は、そんなことを考えさせられる漫画でした。

死というのは、今のところ人間にとっては避けられないものですが、かけがえのない人と過ごす時間をより大切にしていきたいものですね。

最後まで読んで頂きありがとう御座いました。

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