考え出すとドツボにはまること
なんとなくずっと思っていることがある。今更だけどPC(パソコン)ってのはおかしな呼び名だな、と。
というのも今となってはスマホの方がよほどパーソナルなコンピュータだしパソコンは場合によってはパブリックだ。なんならそもそもスマホも殆どPhoneではないと思うし、なんて言い出すときりがない。
だがわかってはいる。そんなことを思いつつも既にもう引き返せないことが。
今更パソコンという表現は適切ではないので今後はこう呼びましょう、なんて言われたところで、僕はさっきまで言ってたことを奇麗さっぱり忘れて、めんどくさいなぁと思うだろう。
世の中は、こんな風に考え出すとドツボにはまることに溢れている。とても面白い。
面白いといえば、
https://zenn.dev/nobkz/articles/31447a77d852a95f5dbc
この「プログラミング的ゾンビとプログラミングの学習について」という記事がとても面白かった。
共感できる部分や自戒にしたいところもたくさんあるのだけど、やはり何事も考え出すとキリがないよなあと思う。
概念的に理解してものを扱うのとそうでないのは雲泥の差がある。僕の場合は用意されたトンカチを使うのと仕組みを理解して使うのでは、まったく違うと説明することがある。仕組みを理解しているならトンカチが壊れたらトンカチの様に硬くて打ち付けられるもので代用したりトンカチを自作することができるが、仕組みを理解していない場合は別のトンカチを探すしかない。こんな感じに、しっかり理解しているのとしていないのでは応用力に違いが出る。
ただやはりこの話も考え出すとドツボにはまる。
上の例が電子レンジならどうだろうか?君は電子レンジを扱うことができるが、その仕組みを理解していないので、電子レンジを使いこなしているとは言い難いね、と言われたら、シンプルに腹が立つ。まあそれは言い方もあるとして、どこまでの粒度で物事を考えるかってのは難しいよなって思う。
屁理屈を述べるなら数学やプログラミングについて完全に理解している人間なんてこの世に1人もいないのではないかと思うので、際限なく理解度を推し量るのならみんなゾンビってことになる。どんぐりの背比べならぬゾンビのフルマラソンってところか。ゾンビでも走るのがめちゃくちゃはやいやつがいるというだけでしかない。ただそのめちゃくちゃはやい奴に羨望したりはするわけだけど。
下の記事もそれ関係の話題として面白いなあと思った。
https://zenn.dev/akira_kashihara/articles/6839fb2a192210
「エンジニアに数学が必要か」は、そもそも違うだろうという話。なんだか若さを感じるというか熱い話だなぁと思う。確かに数学をまったく使ってないエンジニアは居ないと思うので、これも度合いの話で、数学なんて必要ないと主張しているエンジニアの方の考える数学がより専門的なだけってこともあり得る。こんなもんは数学に入りませんよってな感じで、めちゃくちゃ自己評価の低いオリンピック代表みたいなもんかも知れない。
なんてまあ考え出すときりがなくドツボにはまるわけだけど、こういうのがあるから人間ってのは本当に面白いよなと思う。